2007年6月9日土曜日

GOOGLE-経営理念



6月8日終値 $515.49

GOOGLEの経営戦略を分析していく。
グーグルIRサイトの会社情報のセクションは日本語での翻訳がされている。(日本を重要マーケットの一つとして認識しているのであろう)

GOOGLEは1998年にスタンフォード大学の博士課程に在籍していた、Larry Page氏と、Sergey Brin氏が共同で立ち上げた(現在CEOはDr. Eric E. Schmidt氏)今年でまだ9年目の企業である。

こちらのエピソードは面白い。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=RS2035041607062007
「実際のところ、Googleの共同設立者Larry Page氏は単に自分の博士号論文を完成させたかっただけ・・・」

論文作成の費用捻出のため、Larryが自ら開発したPageRankの技術をライセンスしようとしたが、どの企業も興味を示さなかったらしい。しかしこの時に先見性のある経営者が高額でライセンス取得していたら、またその後の世界を大きく変えたことになる。

まずGOOGLEの経営理念だが、
「GOOGLEが発見した10の事実」として紹介されている。

1. ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
2. 1 つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
3. 遅いより速い方がいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
6. 悪事を働かなくても金儲けはできる。
7. 世の中の情報量は絶えず増え続けている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. すばらしい、では足りない。

それぞれの項目に詳しい説明が付加されているので、またページの方を見ていただきたいが、企業理念としては少々長く(長すぎる?)なっている。

私なりにまとめると、

「独自の検索技術を(さらに上を目指し)常に磨き続けていく。そしてその技術を武器に世界中の、ネット利用者に(企業、個人を問わず)最高のサービスと幸せを提供して行こう」

実際GOOGLEの検索技術はすごい。IRサイトの創業者の手紙のページでこんなエピソードが紹介されている。

I found some minor swelling after feeling minor pain over a couple of days. A Google search brought up several pages with links to articles, all pointing to the same type of cancer… Without Google I would have ignored and possibly forgotten about the incident until it would have been too late. Google also helped me find the doctor who checked me out the very next day, and who organized surgery for the very same day he identified the cancer. It took me a long time to write and express my thanks to all of you who are working there. You are life savers!-


彼はちょっとした身体の違和感から、GOOGLEの検索により、自分が癌にかかっているかもしれないと気づき、GOOGLEの検索で最高のドクターを探し、即日手術して一命をとりとめた、という話である。


今や人の命をも救う「超高速検索技術」、また詳しく見ていきたい。



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