2007年5月6日日曜日

スターバックスコーヒー-経営戦略

5月7日終値 ¥54,500

まず始めにミッション宣言としてHPに公開されているスターバックスコーヒーの企業理念を見てみました。(これはstarbuckscoffee本体のMission Statementのほぼ直訳と言ってよいと思います。)

お互いに尊敬と威厳をもって接し、働きやすい環境をつくる
・事業運営上での不可欠な要素として多様性を受け入れる
・コーヒーの調達や焙煎、新鮮なコーヒーの販売において、 常に最高級のレベルを目指す
・顧客が心から満足するサービスを常に提供する
・地域社会や環境保護に積極的に貢献する
・将来の繁栄には利益性が不可欠であることを認識する

これは要約するならば、

  1. 快適な職場環境
  2. 脱マニュアル主義
  3. 高品質な商品の提供(サプライチェーンの一括管理体制)
  4. 顧客満足
  5. 地域密着、環境志向(CSR)
  6. 利益追求

一番最初の項に、職場環境が来ているところが、(パートを含めた)社員を大切にする企業文化が良く現れています。あとは5のCSRですが、ウェブページを一通り見ただけでもスターバックスがいかにCSR(企業の社会的責任:企業活動により社会をよりよくする取り組み)に力を入れているかがわかります。

続いて、HPのスピリットのページですが、

こちらのページで繰り返している、

「おいしいコーヒーだけではなく、バリスタのもてなし、そして居心地のいい空間」

この文章がスターバックスの事業ドメインをうまく表現しています。言い換えると

  1. 高品質のコーヒー(とその関連商品)を、
  2. 高品質のサービス体制で、(高品質なスタッフにより)
  3. 高品質な雰囲気と共に提供する。

ということになります。スターバックスは高品質なコーヒーの提供のために、豆の買い付け段階から、徹底的にこだわった品質管理をしていますが、(標高900M~1500Mの高地産の豆に限定して、カッピングと呼ぶテイスティングはシアトル本社での一括管理、最低3回のカッピングを合格した豆のみを買い付ける等)独特なのは店舗の雰囲気です。大きなソファがあったり、高級家庭のリビングのような店内に当初びっくりしたものです。

これをスターバックスでは、サードプレイスと呼んでいます。

家庭でも職場でも学校でもない3番目の場所、「サードプレイス」に、世界中の人々がひきつけられたのです。

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