2009年2月13日金曜日

トヨタ(09年3月期第3四半期決算)

今月6日、トヨタの第3四半期の決算発表があった。

9ヵ月の累計では

売上 16兆9932億円
営業利益 2215億円
純利益 3288億円

営業利益より純利益が多いのは主に税負担額が大幅に減るため。

通期予想は

売上 21兆円
営業利益 ▲4500億円
純損失 ▲3500億円

ここ数年四半期単位での通期予想は消極的に見積もっていたトヨタだか、今回はそれほど消極的とも思えない。

地域セグメント別に見ると直近の四半期では、日本、北米、欧州と赤字転落している。ホンダと比較するとその他地域の伸びも鈍い。
具体的には(第3四半期地域別営業利益)

日本 ▲1643億円
北米 ▲2474億円
欧州 ▲434億円
アジア 405億円
その他 336億円
消去 205億円

合計 ▲3606億円

営業赤字の大部分を占めるのはやはり北米地域ではあるものの、懸念されるのは近年大型投資をしたロシア事業(欧州に含まれる?)である。現地生産や販売が軌道に乗る前に今回の危機である。特にロシア市場の崩壊規模は大きい。

新興国市場ではホンダにやや遅れを取るトヨタだが、対称的に国内における基盤とブランド価値は底堅い。

今後はプリウスの生産効率化による値下げ(インサイトと価格を合わせなければいけない)、IQで築いた超小型車技術の推進が期待される。

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