6月27日終値 $526.29
GOOGLEの財務分析であるが、サイトに公開されているサマリーを見てみた。(06年第4四半期決算)
GOOGLEは98年の設立より急激に成長してきているわけだが、ここに公表されている05年、06年通期のデータでは、その成長率も落ち着いてきている感がある。
しかしREVENUE(売上)が、05年$6.14billonから06年$10.6billionと、直近でも42%の成長を遂げている。これでも数年前までの数百%の成長から比べると落ち着いてきたと言え、この程度の成長率はまだ数年は続くと思われる。
根拠はグローバル利益であろう。GOOGLEは日本を始め多くの国々での拠点をアメリカ本社でほぼ一括管理しており(07年現在)、海外(アメリカ以外)での収入が総収入の44%(06年第4期)としている。本拠アメリカでの事業が安定してきている(アメリカでは既に相当の市場シェアを占めていて、今後は防戦に回る場面も出てくるだろう)事を考えるとこの比率(海外比率)は今後も伸びていくことが予想され、日本や中国などの巨大な人口を抱える国で未だシェアを伸ばすチャンスが大きいことを考えると、数十%程度の成長率を後数年(5~10年)続けていくことは十分可能であろう。
またGOOGLEはREVENUEの殆どを広告収入として稼いでいる。殆どというのも、なんと06年REVENUE$10.605billionのうち$10.493billionと99%が広告収入で、その徹底ぶりはすごい。(ちなみに06年で$112milliomがLicensing and other revenuesとして計上されている。)
つけ加えて気になるのが04年から05年にかけてキャッシュが急激に増えており(04年$2.13bから05年$8.03b)、これに伴って会社も積極的な戦略を繰り広げ、業態を大きく変化させている(カスタマイズドHPなどの提供により大きくそのサービス範囲を広げた)。要するにこの時期(04年、05年)がGOOGLEの成長過程の大きなキーであり、個人的にはGOOGLEは安定成長期に入ったと見ている。
リンク(financial tables)
http://investor.google.com/fin_data.html
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