6月21日終値 $514.11
GOOGLEが、ここ数年で買収している企業について、簡単に分析していく。
ちなみに現時点で「グーグル 買収」で132万件、「google + acquisitions」で256万件の検索ヒットがある、ここ数年と言ってもGOOGLEは短期間にかなりの数の買収を行っている。
WIKIPEDIAで紹介されている、GOOGLEの買収リスト(07年6月現在42件の買収がリストされている)は非常にわかりやすいので、こちらを参考にしたい。
まずはこのブログでも利用させてもらっているBLOGGERを03年の2月とグーグルの成長過程の早い段階で買収している。
今後ブログがネット上でのかなりのプロパティ(場所)を占めるであろうという、先見力を示すものである。ちなみにこのブログサイトはデザインが非常にシンプル、クールであり、日本語によるサポートが充実されたら日本でも利用が広がってくるのではないか。
続いては04年10月のkeyholeの買収である。keyholeは立体的な地図データソフトを制作する会社であり、GOOGLE EARTHにその技術が使われている。このGOOGLE EARTHの技術は、その高度な技術はもちろん、これをネット上で無料で提供してしまったGOOGLEの戦略に世界中の利用者が驚かされた。(同時に世界中の多くのデジタル地図ソフト会社のビジネスを奪ったことにもなるが)
さらには06年3月Upstartleを買収する。この会社はWritelyというウェブ上でのワープロソフトを開発していたごく小さな企業であった。この買収によりGOOGLEは昨年よりdocs & spreadsheetとしてまたこれも無料でウェブ上のワープロソフトと表計算ソフトを提供している。これはofficeのドメインに進出することでmicrosoftに対抗していることが、鮮明な戦略と言える。(05年に2Web Technologiesというウェブベース表計算ソフトの会社も別に買収している。)
GOOGLEの買収戦略のハイライトといえば、やはり昨年(06年11月)のYouTube買収であろう。これは比較的小さな買収を繰り返していたGOOGLEにとっても大規模(16億5000万ドル)なものであるが、その金額を上回るインパクトをネット利用者に与えた、と言える。YouTubeの高度な動画配信技術と、GOOGLEの検索技術を融合させた、買収によるシナジーのお手本と言える。
最新ニュースとして、GOOGLEは今月(07年6月)Zenter(ウェブプレゼンテーションソフトの開発)を買収し、これによりウェブ上でのアプリケーションの穴を埋め、ウェブアプリケーションにおいて、microsoftへの攻撃態勢を整えたと言える。
これらの買収はGOOGLEのstock market(株式市場)での強い立場(時価総額約20兆円)により株式交換で、殆どキャッシュアウトなしに粛々と行われている。
次にGOOGLEが狙う企業は、狙うドメインは、そしてGOOGLEの目指すウェブ上での世界とは、我々には現時点では創造もつかない。
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