2009年4月23日木曜日

フェリシモ(09年2月期)

フェリシモの09年2月期の決算が先週発表された。

09年2月期
売上 542億77百万円(前期比マイナス1.2%)
営業利益 33億91百万円(同マイナス9.7%)
経常利益 35億56百万円(同マイナス10.5%)
純利益 19億26百万円(同マイナス10.5%)

となっている。売上は微減、各種利益で1割程度の減益である。

フェリシモは事業の大部分が通信販売で、新規出店などの規模拡大はない。昨年からの不況下で売上横ばいは健闘ではないか。

利益の落ち込みを分析すると、販菅費が前期比で2.7%(約6.8億円)増加している。

さらに販管費を分析すると、

広告費 81.6億円(3.9億円増)
運送費 33.0億円(1.2億円減)
給与 42.8億円(1.0億円増)
減価償却 10.6億円(1.9億円増)

などが金額の大きな項目である。

目立つのは広告費。これはカタログ印刷や発送などの占める割合が大きいようである。

フェリシモのウェブ受注比率は年々上昇していて、昨年12月には50%を超えている。

ウェブ受注の増加でカタログ費用負担の減少が将来期待できる。

今後は事業所を構える中国や米国での事業拡大や、家具販売などによる商品ラインの拡大によってさらなる成長も期待できる。

提案は前回と同じく

アンテナショップ展開

である。東京や大阪に数店舗設けることで、顧客反応を目で見て、直接声を聴き、商品開発に反映させる。知名度をより高めることも重要である。

この企業はどこかで一気に伸びる。そんな気がする。

2009年4月21日火曜日

ドトール日レスHD(21年2月期)

ドトール日レスの21年2月期の決算が先週発表された。

21年2月期
売上 1039億67百万円(プラス2.6%)
営業利益 94億29百万円(マイナス5.7%)
経常利益 98億49百万円(マイナス5.6%)
最終利益40億38百万円(マイナス25.9%)

売上は微増だが営業減益となり、純利益は約26%の大幅減である。

純利益の落ち込みは、今期に株式の評価損を約27億円計上していることが原因と見られる(一方固定資産売却などで特別利益が約17億円で、前期比12億円増となっている)。

セグメント別では、レストラン部門が伸び悩み、35店舗の出店純増にも関わらず売上横ばい。営業利益は8億円減って51億円。

喫茶部門は比較的堅調で既存店売上が増加し、営業利益は横ばいの20億円。

卸売事業が最も好調で増収増益、約60億円の営業利益を稼いでいる。

来期予測では

売上 1065億円
営業利益 107億円
経常利益 111億円
最終利益 55億円

と大幅な増益を見込んでいるものの、市場では失望を買っている。

発表後から株価は大きく下げて、今日の終値で1226円。

決算の内容や企業体力からすれば、売られ過ぎではないか。