2007年7月24日火曜日

サンテック--新規事業展開

7月24日時点株価 ¥656

サンテックの現在(19年3月期)の売上構成は

内線工事 242億 (約75%)
電力工事 46億 (約15%)
空調給排水工事 16億 (約5%)
機器製作 9億 (約3%)
合計 約313億

というところである。内線工事と電力工事でほぼ9割を稼いでいる。しかし、この電気工事関係はサンテックの事業概況にもあるように、近年は競争も激しく、価格も低下している状況である。


このサンテックが新規事業と銘打って力を入れているのが、PFI事業とESCO事業というものである。

PFI事業(Private Finance Initiative)とは、公共事業を民間の資金やノウハウを活用して行うことにより、(公共の)コストを下げようというものである。サンテックは本来独立系であり、公共事業には弱い部分もあったようだが、この新しい時代のシステムによって技術力を活かし、公共分野にも食い込んでいるようである。


ESCO事業(Energy Service Company)とは、一時期話題になった、電気代節約コンサルティングのようなもので、浮いた電気代から何%かを報酬として受け取るという非常にクリアで効率的な事業である。電気工事サービス業における電気配線システムなどのノウハウを活かし、シナジーも想定できる(電気工事からその後のメンテナンス、ESCOまでセットで受注が期待できる、自社の太陽光発電を勧める、など)。



どちらの事業も多角化など、派手ではないものの、電気工事という足元を見つめた堅実な事業と言える。また、ESCOなどは今後「環境」をキーワードにして、さらに市場が広がっていく期待も持てる(そうあってほしい)事業ではないだろうか。

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