時期的にすごく中途半端になってしまうのですが、トヨタの07年3月期の決算発表は連休明け(9日)です。通期の決算分析にこだわるとちょうど一年前のものになってしまいます。ブログ的に月末でまとめたいと思っているので。
ただトヨタについては、その驚異的な成長率と、健全な財務状況という観点では昨年も今年もそれほど変わりない、と思います。
ということで06年3月期の主に決算要旨の分析によるレポートです。
まずは700を超えるグループ企業の説明です。
中でもダイハツ工業、日野自動車、 アイシン精機、デンソー等の売上高一兆円を超える大型、優良企業をグループ企業に抱えています。
トヨタを支える底力を感じさせられます。
また経営戦略として、短期的には、レクサスブランドの育成を始めとする国内販売の強化、中長期的にはやはり、環境性能を始めとした、高品質な製品のさらなる追求と、「社会貢献」、「CSR」というキーワードが多く使われています。
いよいよ財務データに入ります。
それぞれ特筆すべき、財務数値を上げていきます。
まずは売上高
06年3月期で21兆369億円
ですが、さらに驚くべきは売上高の伸び率が13.4%、金額にして2兆4、854億円です。トヨタはこのレベルの成長率をここ数年続けています。
次に営業利益1兆8、783億円
この数字は円高による増益要因(約300億円)が、大きく寄与しているとはいえ、注目すべきは営業利益率(8.9%)である。
やはりトヨタはこのレベルの営業利益率(9%前後)をここ数年続けているわけだが、
4月27日付けの日経新聞3面の記事で、日産自動車がカルロス・ゴーン就任以来初の減益、さらに営業利益率(ゴーンが最も重視する指標)が7.4%(前期9.2%)に低下したことも紹介している。あのゴーンにして、9%レベルの営業利益水準を維持することは、困難であることがわかる。
さらに財務分析を続けていきます。
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