2009年1月16日金曜日

ドトール日レスHD(第3四半期)

ドトール日レスの第3四半期の決算が昨日(15日)発表された。


第3四半期
売上 792.1億円
営業利益 72.8億円
経常利益 75.7億円
純利益 48.5億円

となっている。前期比で売上微増、営業、経常利益がややマイナスである。

四半期決算とともに2月期通期の業績予測を引き下げた。

2月期通期予想
売上 1045.0億円
営業利益 97.8億円
経常利益 101.6億円
純利益 56.2億円

昨年10月15日に公表した各利益を10%余り下げ、営業、経常利益については前期比マイナスとなる。

最終利益は10億円の特別損失を見込んだ上で3%の増益となる見通し。

業績の下方修正を受けて、市場では大きく売られ、16日は1500円を挟んだ取引となった。


短信の定性情報によるとコーヒー事業の既存店売上は前年を上回り堅調だったものの、レストラン事業が伸び悩んでいるとのこと。しかし各事業の内訳情報が公表されていないので詳細は不明。

引き続き財務状態は健全で153億円の現金を保有するが、CFは公表されていない。

不況により、アメリカでは高価格のスターバックスから客足が離れている、とのことだが日本でも同じ現象が起きると予想される。円高やコーヒー豆価格の低下も好機である。

ドトールはこれを機会に、小規模なコーヒースタンドなどの出店によりスターバックスとの差別化を図る戦略が効果的ではないか。屋台やワゴン車による販売も面白い。

またコンビニチェーンなどと連携し、コンビニでドリップコーヒーを提供するアイデアも新事業として提案したい。

日レスのレストラン事業はいくつかの新店舗業態の開発をしている。小麦価格の下落は好機であり、トリドールがうどん事業で成功していることもあり、うどん事業への進出も選択肢に入れてもよいのではないか。和風パスタの店で成功したように、今度は洋風うどん店を開発するのも良い。

合併から2年目、現在は組織の混乱期であろう。業績もやや低迷しており、組織面では正念場と言える。両社の絡んだプロジェクトチームによる新規事業でモチベーションを高めるなど、経営陣によるリーダーシップが試される時期である。

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