2009年1月13日火曜日

フェリシモ(21年2月期第3四半期)

フェリシモの第3四半期決算(9日発表)より

売上 398.6億円
営業利益 21.9億円
経常利益 22.9億円
純利益 11.9億円

となっている。売上はほぼ前期並み、営業と最終利益はそれぞれ30%、26%の大幅増となっている。
しかし2月期通期の業績予測を引き下げて


売上 544.1億円
営業利益 34.4億円
経常利益 36.1億円
純利益 19.0億円

通期だと売上は微減だが、利益面で逆に前期をやや下回り、最終利益で11.6%の減少の見通しである。

理由は恐らく金融危機から生じた不況により年末商戦が不調に終わったことだろう。株式市場では成長性を懸念され株価を下げている。

まず年末商戦の不調について、個人的にはユニクロ要因が影響しているのでは、と見ている。昨年秋からのユニクロの売上増加はブームとも言えるもので、顧客層のかぶるフェリシモとしては売上微減に抑えたのは優秀ではないか、と見ている。

また昨年同期に比べて11月30日時点の在庫量が控え目なのは年末の不調を予測していた高度な需要予測、と見られる。

強みは
1.潤沢な手元資金

第3四半期末で約100億円の現金を保有し、その他現金同等物を含めて133億円。通期予想売上比で24.4%。金融危機による投資損の打撃が少ない。有利子負債はほぼゼロ、財務美人である。

2.全国的知名度はまだ低い

これは強みと捉えている。今後知名度の高まりとともに、徐々に業績を伸ばすだろう。

資金が豊富、急速な成長を目指さない、余裕ある経営である。

現在はほぼネット通販専業だが、資金力を活かし、地域を限定するなど(例:地元神戸にアンテナ的中規模店)して実店舗展開も一つの戦略ではないか。

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