売上 4兆942億円
営業利益 4961億円
純利益 3091億円
売上利益ともに前期より落ち込み、9期ぶりの減収減益となった。
また売上の減少幅は8.6%、最終利益は36.7%のマイナスである。
最も大きな減益要因は円高で、CFの為替変動影響額に1319億円計上している。手持ち資金は2653億円減少して6792億円となっている。
急激な需要減少のなかで、在庫仕掛品の増加はほとんど見られない。
来期の予想は、
売上 3兆5000億円
営業利益 1600億円
純利益 980億円
と売上で14.5%、最終利益で68.3%の大幅減を見込んでいる。
株価は材料出尽くしからか朝から大きく変われ一時2755円をつけたが、午後には急激に下げて2605円で取引を終えている。
またキヤノンの事業構成は
事務機(プリンターなど) 65%
カメラ 25%
光学機器その他 10%(海外売上比率は79%、欧州が33%で最大市場)
となっている。
豊富な手持ち資金と人材を活用した新規事業が期待されるが、決算資料には具体的記述はない。
ノートパソコンくらいの大きさで、持ち運び可能なプリンターと一体化したPCを実用化できたら需要は大きいのでは。