ソフトバンクの分析を現状分析からやり直してみる。
企業の分析をしてきて、ある程度分析の型を作る必要性を感じている。しかもなるべくシンプルな型にはめていくべきだと思う(もちろん企業そのものは型にはまってはいけないが、分析モデルという意味である)。
現状分析においてシンプルなモデルはやはり、「ヒト、モノ、金」など、企業の持つ経営資源(内部分析)と、その企業に影響する外部的要素(外部分析)を行うことであろう。
まずソフトバンクの内部分析から始めよう、できる限りシンプルにまとめていきたい。
①ヒト
ソフトバンクの人的資源、まず外せないのはカリスマ経営者、孫正義であろう。彼については過去の投稿で触れた。
http://researchforsafeinvest.blogspot.com/2008/01/blog-post_27.html
もちろん彼についての話はソフトバンクを語る上で欠かすことはできない。とにかく彼についての数々のエピソードは聞けば聞くほど面白く、そして意味の深いものである。しかし、シンプルな分析の中で少ない言葉で語るのならば、
先見性、行動力、勇気
であろう。どれも企業の経営者に欠かせない要素であり、彼(孫氏)はその全てをかなりの高い水準で持ち合わせている。特に後の2つの要素(行動力、勇気)については、度を超すと企業にとってはリスク要因にもなりかねない。
またソフトバンクの人的資源の特徴としては、
典型的な少数精鋭チーム
ということが挙げられる。ソフトバンクはグループ連結では2万人近く(19,040人)の社員を抱えているが、
ソフトバンク持ち株会社単体では130人しか社員はいない。
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/9984
売上2.5兆円である。それをたったの130人で回している。いかに効率的に経営をしているかがわかる。
また社員の年齢が比較的若い(35.7歳)ことは社長の年齢(50歳)から考えても言うまでもないだろう。
正直言って社長(孫氏)の分析についてはかなり時間をかけてやってみたいが、またの機会にしよう。次回は「モノ」の分析をする。