タッチパネル端末でのオーダーや皿の自動カウント機能など、IT化で他の大手と明確に差別化されている。
そんなくら寿司が昼のランチを始めたので覗いてみた。
メニューは
彩り丼(チラシ寿司)
海鮮丼
握り寿司(8貫)
のうちどれか一つ、さらに
かけうどん
茶碗蒸し
赤だし
のうちどれか一つの2品で
税込み500円
というバリューとなる。
このランチ戦略をQCDの切り口で分析すると、
Q(品質)
海鮮丼とうどんのセットを注文したが(写真)、質、量とも文句のない水準である。
C(価格)
これも文句なし、というより企業戦略としては安過ぎる。せめて税別にするべきだろう。
D(速さ)
これはイマイチ。タッチパネルでオーダーしてから注文品が回ってくるまで10分余り。回転寿司のスピード感からすると少々ストレスを感じる待ち時間である。
くら寿司の企業としての強みの一つがITを駆使した効率経営である。
しかしどうもこのランチ戦略は、そちらの方向性に合わない。
提案としては、
ランチタイムは来店時のカウンター受付で、
「ランチのご希望ですか?」
と聞く。そしてその場でオーダーを取る(決まっていないときは後ほど端末で呼び出してもらう)。
自分は初めてランチを目当てに入店したが、どのようにオーダーするかわからずに店員を呼び出した。
そしてランチメニューは回転ベルトに流さずに手運びする。
理由は、
1.ランチは比較的時間を気にするビジネスマンが多いこと
2.回転ベルトで喜ぶ子供がメインターゲットではないこと
要するにランチは敢えてアナログで行きましょう
という提案である。